僕は時給を沢山貰いたい/これからどうやって働いていくか

この記事はwhywaita Advent Calendar 2016の15日目の記事です。

今日はポエムです。

2018/07/05 追記しました

アルバイトについて

以前こういう記事を書いて、インターネットで少し話題になりました。

whywaita.hateblo.jp

現在僕は2年間働いた会社を辞めて某社でインターンを始めました。現在は1000〜1500円ほどの時給でインターンをしています。 インターンという事は期間限定で契約をしているという事になり、その時期がくれば契約を終了する事になります。

今まで2年間アルバイトをしており、このアルバイトが最初に行った技術系のアルバイトでした(その前も長期契約のアルバイトをした事はなく、とある所で事務仕事を少しやった事がある程度の経験でした)。

今回のインターン、及びインターンの後に入るもう一つの会社が初めての職を変える体験になりますが、この時に考える事が少なからずあったので、今回はその事について少し書こうかと思います。

今回の記事についてなのですが、ポエムであり、自分の主観が多分に含まれている事をご了承ください。

時給ってなんだろう

前の会社はとても良い会社で、環境も人もかなり恵まれた会社だったのではないかと思います。 僕個人としては満足していましたし、このままこの会社で就職する道もあるのかもしれないと考えていました。

そのアルバイトの様子を同輩と話している時に、ふと話題に上がったのが、時給の話でした。アルバイトとして業務をしているのですから、時給は勿論発生します。私も働いている分は(少々あった残業代も含めて)キッチリと貰っていました。 その額を話した時に、友人からこう言われました。

「本当に?それだけしか貰っていないの?」

つまり友人は、「貴方の貰う時給としては少なくないか」という話をしているのです。 確かに周りの友人達が貰っている額を聞いてみると、平均値よりかはかなり少ないようです。業種的な平均値よりも下回っている事は分かりました。 時給は数百円、数十円違っても、1時間辺りの金額なのでそれなりに労働すれば最終的な差は大きい物になります。

そこで私は考えました。 「私の時給が低いのは分かった、では自分はいくら貰うべき存在なんだろうか?」 時給というのは自分の仕事に対する評価ですから、自分が会社に与えている価値が低ければ当たり前のように時給は安くなります。 自分の価値とは何なのか、自分は一体いくらぐらい貰うのが妥当なのか、考え出してから頭がその事ばかりを考えてしまいました。

ここ最近出会った友人(主にアルバイトをしている先輩同輩後輩)に、その人がいくら貰っているか、自分はどのぐらい貰ってしかるべきかをそれなりに聞いて回ったりしました。 お陰様でその人達の評価はそれなりに高いようで、私が貰ったこともない、想定出来ないぐらいに高額な額を言われてしまいました。 じゃあその額はどうやったら貰えるのか、という事は全く分かりません。難しい。

そういう時に、「自分はどうやって時給を上げるべきなのか」という事を考えていました。

どういう仕事をするか

お陰様で、色んな所で知り合った企業の方から一緒に仕事しないかとお話を頂く事が出来てきました。 今の自分のスキルセットとしてはインフラ周り(主にL2〜L6ぐらい)ですから、その辺りのお仕事についてのお話を多く頂きます。

その辺の実力や経験は色んな所で培った物ですが、この辺りの技術は自分が縁に恵まれて出来た物なのではないかなと思っています。これは恐らく私の価値なのでしょう。

アルバイトを変えようと思っていた私には、2つの選択肢がありました。

  • インフラエンジニア(のような、私が今までやっていた事)の仕事をする
  • アプリケーションエンジニア(のような、私が今までやっていなかった事)の仕事をする

これは私がアルバイトしかした事が無い、言い換えるとフルタイムの業務をした事が無いからかもしれませんが、私の感覚として、前者は「自分の能力を切り売りして生活をする」、後者は「自分の能力を培いながら生活をする」ように思えてしまったのです。 アルバイトというのはフルタイムと違ってしっかりと技術的な勉強をする時間が取れる、大きな仕事を受けてじっくりやるという事が少ない(無いとは言いませんが)と感じており、上記のような考えがありました(今も少なからずあります)。

確かにインフラエンジニアになれば時給は良いかもしれない、でもそれは自分にとって成長なのか?だからと言ってアプリケーションエンジニアになって自分は生活出来るのか? そんなような事を考えていました。

本当はそうでは無いのかも知れません。 私は大学に入ってからエンジニアという道を知ったため、黒い画面を触り始めてからまだ4年も経ってなければ、インフラ、ネットワークという物を知り始めてからは2年ほどしか経っていません。 まだまだ私の知らない事は世の中に溢れているし、私が知るべき知識というのも幾らでもあるでしょう。

何が言いたいかと言えば、私にとってこの選択を決めるには、技術的な面も含め、それ以外の面においても、経験が足りなさすぎたのかもしれない、という事です。

学生アルバイトの経験者募集ってなんだ

最近こういう事に悩んでいてとある後輩と変な話ばかりしているのですが、「学生アルバイトの経験者歓迎ってなんなのか」という気持ちになります。

「いやあ〜経験者じゃないとちょっと厳しいね」と言われても、私はその経験を積みたくて御社にアルバイトしに行きたいと言っているのです。つまり私にその道は無理だと言っているのか??本当か??? という気持ちに何度かなりました。

勿論それが全ての実情で無い事は少し知っています。新しく入ってきたアルバイトに割く教育リソースが無いとか、そういう事をやっているぐらいならもっとサービス成長にリソースを割きたいとか、色々な話は聞きます。

とはいえ、学生アルバイトの経験者歓迎って何なんでしょうか。私はこれに明確な回答を持ち合わせていません。

これもあくまで私の主観になってしまうのですが、ネットワーク機器などはそのような傾向が顕著にあるように感じます。中古機器はそれほどでも無いです(と、今の私なら知っています)が、ネットワーク機器は基本的に高価で、とても一般人の手に入るような物ではありません。 これはインフラでもそうなのかもしれません。普通の学生はAWSのEC2でwebdbサーバを一台立てる事はあっても、RDSやAuroraも使ってスケーラビリティの高いアーキテクチャの構築などはまず行いませんし、そのような経験を得る事も不可能ではないかと思います。 (ここで言う経験というのは、とりあえずやってみて動かしてみた、ではなく、実際にトラフィックが流れている状況でどうやって運用していくか、という事も含んでいます)

少し前に話題になったこのツイートも(こちらは新卒入社社員の事ですが)近い事をおっしゃっているような気がします。

勿論、初心者歓迎と謳う企業が存在する事も知っています。そういう企業でなら(もし言葉の通りであるならば)経験を積む事は可能でしょうし、そちらに行くという選択肢もあるのかもしれません。

じゃあ、結局どうするのか

長々と書いてきましたが、こういった議論の結論は常に同じです。 「やるしかない」「やっていきましょう」。 我々はとにかく動くしか無いですし、動くために色々準備をしないといけないのです。

ところで先日、後輩からこのように言われました。

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実はこの記事をちゃんと書いてアウトプットしようと考えたのはこのような発言を受けての事が多いです。 割と自分の中では色々とやれる事はやっている印象があったのですが、後輩から見るとまだまだのようです。一体どうすれば良いのか、私はまだ答えを見いだしていません。

時給2000円、欲しいですね、欲しいなあ………

終わりに

明日のwhywaita Advent Calendarの担当者は…居ません!!!!!!!!!(執筆現在)

誰か!!!!!!!!!!!!!!!!頼む!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

2018/07/05 追記

色々やっていった結果、1500〜2500円で働くようになりました。 2000円の大台に乗ったので追記します。 960円前後(東京都最低賃金+α)で働いていた人間としては感慨深いですね…。

この記事を書いていた頃から思っていたのですが、その事案が解決した場合にはほぼ気にならなくなるという不具合があります。 例えば以下のような事が挙げられると思います。

  • 学生アルバイトの給料が安い問題
    • 高い給料の人は気にならない
    • 学生以外は気にならない
    • 雇用する側の人事は少し気にするかもしれない
  • エンジニア(ここでは正社員を指します)は高度専門業務であるのに日本における給与テーブルが安い問題
    • 高い給料の人は気にならない
    • 学生は気にならない

業界/会社を変える云々の前に自分の給料を上げる方が簡単なような気もします。 給料が上がった各位は業界/会社を変えるようよろしくお願いします。